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動画マーケティングの基礎について

動画マーケティングの基礎について

2022年05月09日 00:36

シンクスリーの大西です。
学校で映像のディレクション、撮影、編集。そして、クリエイター育成のスクールで講師をしています。

5月で、新入社員の方々もようやく落ち着いた頃だと思いますが、僕らは来年の「採用動画作成」に追われる毎日です(汗)

さて、今日は動画マーケティングについてのお話をしたいと思います。

1.そもそも動画マーケティングの目的ってなに?

というお話も多いのではないでしょうか?地方では、まだまだ映像制作というカテゴリーが浸透していないという感覚を持つ毎日ですが、そもそも

動画マーケティングには

「商品、サービスの認知度・理解度を上げる」

「消費者の購買意欲の向上」

「ブランディングの浸透」

という大まかに3つの目的があります。

最近では、動画はスマホで簡単に見ることができて、若い方以外でもSNSで動画を目にする機会も増えました。そのSNSユーザーが欲しい商品、サービスにあった動画広告を作成できれば、視聴だけでなく、拡散をしてもらえる可能性が向上し、その方のフォロアーに商品を知ってもらえるチャンスとなります。

さらに、動画は、言葉では伝えにくい雰囲気や、商品、サービスを利用するイメージが伝わりやすくなることから、購買意欲の向上にもつながります。また、動画に企業のBGM(ジングルも含む)やブランドカラーを取り入れたり、ロゴ、キャラクターを登場させ、ブランドが持つアイデンティティーを伝えることで、ブランディングにも効果があります。

私たちの様な動画マーケティングを行う企業は、商品、サービスの持つ魅力やブランドの認知度や理解度を上げることで、購入につなげたり、その商品、サービスのストーリーを伝えることで、企業イメージを浸透させたりする(ブランディング)ことを目的としています。

2.動画マーケティングの効果(メリット)

とは、言え動画マーケティングにはメリットばかりという訳ではなく、デメリットもあるわけです。ひとまず、メリットとして大きく分けて3つあります。

①低予算で広告が打てる

SNSのほとんどが無料のサービスで、そのプラットフォームの収益方法は「広告」です。YouTube、Instagram、TwitterなどのSNSや動画投稿プラットフォームを利用すれば、CM広告を作るような莫大な広告費に関しても抑えることが可能です。

②拡散されいやすい

昔のブログの様にテキストのように読み込む必要がなく、学生、社会人を問わず幅広い層にアピールできます。また、通学途中の移動時間での「ながら見」もできるため、ネット検索などで類似の商品、サービスを見ている人に直接、視聴されやすいこともメリットです。また、インパクトやユーモアのある動画制作ができれば話題となり、拡散されることも多くなります。例えばこんな例も

https://www.youtube.com/shorts/YLKtX0eFT7k (1ヶ月で15万再生された動画)

③狙ったターゲットへアプローチしやすく、分析できる

今までのテレビCMとは異なり、性別・年齢・地域から絞って、ターゲットにピンポイントで動画を見せることが可能となります。また、分析ツールを使えば、どんなユーザーが見て、どこからサイトに入り、何を購入し、結果はどうなったのかの分析が可能で、次の動画広告制作の参考にすることもできます。

3.動画マーケティングのデメリット

さて、次はデメリットです。それは・・

①自社に動画制作や動画マーケティングに精通している人材がいない

今まで、映像制作をさせて頂きましたが、どの様な映像をつくりましょうか?というお話をしても「お任せします!」という回答がほとんでした。ほとんどの企業では、動画マーケティングを始めよう!動画マーケティングは今の時代重要だ!!だけど、どのように進めれば良いのか、効果測定はどうすれば良いのかがわからず頓挫される企業も多いと感じています。

上記のメリットでは「低予算で行える」とは言ったものの、ハイクオリティーの映像は、当然のことながら紙の広告とは全く違ったコスト感で、予想を超えて値段が高くなる場合もあります。特に、全くゼロの状態で企画から全てを制作会社への依頼すると、企画費、キャスティング費、撮影・編集費、スタジオ費など予想を超えて費用が掛かることになります。

なので、動画マーケティングを行う場合は、しっかりと予算を決め、いかに良い動画を作るのか、というクオリティコントロールが大変重要となってきます。

②制作時間がかかる

動画を制作するには、「企画」「撮影」「編集」「確認」「納品」などの複雑な工程を踏む必要があります。また、クオリティー次第では、オリジナルBGM制作、音声の撮影、モーショングラフィック制作なども必要になってきます。動画の制作時間は長くなりがちで、短時間で納品してほしい!という案件には、制作会社から断られたり高額な見積(期間が短いほど)を提示される可能性があります。また、修正にも時間がかかるので、差替えが必要な個所が出てきた場合など、もしかしたら、「もう一度撮影」ということも発生したり、即座に修正できない可能性もあります。

4.動画マーケティングの手法と戦略

①動画広告を出す

手法の基本として、動画広告を出すという方法があります。SNSやWeb、アマゾン、楽天などインターネット上のさまざまな場所に掲載し、商品サービスの認知拡大や販売促進、ブランディングなど、幅広い目的を達成することが可能です。前述した通り、興味を持つ消費者に絞って配信でき、リーチする人数も多いため、大きな効果が期待できます。ただし、場合によっては多額の費用(時間、本数など)がかかることがあります。

②SNSに動画を掲載する

YouTubeやインスタグラムなどのSNSに動画を掲載する方法も有効です。特にSNSには、シェアやリツイートなどの拡散機能を使ってより多くの顧客にアプローチしやすくなりました。特に、動画は拡散されやすいと言われており、商品、サービスの認知拡大や販売促進、ブランディングなどの面で効果的です。

③Webサイトに掲載する

また、採用に有利となるのが自社のホームページに掲載することです。その他にも商品のLP(ランディングページ)に動画を掲載する方法もあります。テキストや写真のみでは伝えることができない情報を動画で伝えることが可能です。特に採用のページに「社員の1日」動画などをアップすれば、働き方を知りたい学生の皆さんには、入社後が分かりやすくなり、希望者の増加が期待できるでしょう。

④電光掲示板に出稿する

最後に電光掲示板です。動画広告は、サイズを選ばないことから、街中やショッピングモール、電車、バス、タクシーなどのデジタルサイネージに動画を出稿することも可能です。場所によっては、価格の変動があるものの、多くの人の目に留まり安くなるため、商品やサービスの認知拡大や販売促進が効率よく行えます。

5.動画マーケティング戦略

動画マーケティングの戦略は、Googleが提唱している「HHH(スリーエイチ)戦略」が基本となります。「HHH(スリーエイチ)戦略」とは、動画を「ヒーロー(Hero)型」「ハブ(Hub)型」「ヘルプ(Help)型」の3タイプに分けて動画制作を行う戦略です。

まずは、商品やサービスの認知度を高めるために、拡散される動画を作ります。それを「ヒーロー型」動画といい、ある程度商品が認知されたら、次に「ハブ型」に移行していきます。「ハブ型」は、見込み顧客へアプローチする動画です。商品の魅力や情報を伝えて、自社サイトや購入ページへ行きたいと思わせます。そして、最後に作成するのは「ヘルプ型」動画で、商品を購入したお客様へのサポートを行います。購入後にリピーターになってもらうために、さらに役立つ情報も発信するのも「ヘルプ型」の役割です。(ファンマーケティングともいいますが・・)

この3ステップを経る動画を作成することが、動画マーケティングの基本戦略となります。

以上が動画マーケティングの基礎と言われている内容です。

少しでも参考になれば幸いです!

最後に宣伝です。私たち広沢映像学校では、WEBCM制作や映像制作、クリエイター育成、空撮。そしてYoutube運営のサポートを行なっています。ご興味などがございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。

この記事を書いたのは

keisuke_ohnishi